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更新履歴(初めての訪問者様へ)

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スーパーウーマン 第22話

コームインのお仕事 第11~10話

スーパーウーマン 第21話

スーパーウーマン 第20話

コームインのお仕事 第9~8話

スーパーウーマン 第19~17話

ビキニ戦士の究明 第3~1話

スーパーウーマン 第16~14話

コームインのお仕事 第7~1話

スーパーウーマン 第13~10話

ビキニ戦士の彷徨 第4~1話

ビキニ戦士の鬱憤 第3~1話

スーパーウーマン 第9~1話


(マッスルエンジェルをスパークエンジェルに変更しました。ご了承ください)


読んでくださりありがとうございます。
このサイトでは主にオリジナルヒロインの小説、ごくたまに版権ものヒロイン、ヒーローの小説を書いています。

更新履歴はオリジナルヒロイン小説の更新を反映しています。上から順に新しい話となっています。
それぞれ題名が異なっていますが、全て同じ世界観の話です。ですので、はじめに何を読めばいいのかわからなかったら、更新履歴順で読んでみてください。

卑小、駄文であり、まだまだ修行が必要な身ですが、よろしくお願いします。



※リンク
Pixiv→ https://pixiv.me/napa7250 (本サイトとは直接関係のないイラストを描いています…)
Twitter→ https://twitter.com/agurifa (あまりツイートはしないかもしれません…)

CG集販売しています。
DLsite→ https://www.dlsite.com/maniax/circle/profile/=/maker_id/RG43067.html
FANZA同人(旧DMM.R18)→ https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/list/=/article=maker/id=76786/

タイトル1

タイトル2



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第22話 スーパーウーマン ―鼎談①―

視界に入ってきた天井にはどこか見覚えがあった。昔、お世話になっていた孤児院、その敷地内に建てられていた古い倉庫。かくれんぼをして遊んでいた時によくその倉庫の中に隠れて、鬼に見つかるまで天井に入ったひび割れの本数を数えていたっけ。でも、あの倉庫は私が中学三年生の時に取り壊されたはず。それでは、今私はどこにいる?

「目が覚めましたか?」

声に釣られて身体を起こそうとした瞬間、身体に痛みが走った。思わず顔が歪んでしまう。

「だ、大丈夫ですか!?まだ安静にしていた方が…」

それでも起き上がりたかった。天井だけを眺めているだけでは何もわからない。ここがどこなのか、声をかけてくれているのは誰なのか、そして、あの後一体どうなったのか。
仰向けなった身体を起こそうと背筋に力を入れる。背中が感じていた弾力が消えて宙に浮いたような気分になった。今、自分が寝ていたのはソファーなのだと初めて気づく。左手で身体を支え、右手がソファーの背もたれを掴む。そのまま勢いをつけて右腕で上半身を引っ張り上げるようとしたが、何故だろう、力が入らなかった。身体は糸を切った人形のように再びソファーに崩れ落ちた。

「無理をしないでください、スーパーウーマン!ここは安全だから大丈夫です」

そう、私はスーパーウーマン。それなのに、身体を起こす力さえも残っていないなんて…。自身の無力さを呪いながらも、自分のことを心配してくれる人物が誰なのかを確かめるために頭だけを声のする方向へ振り向ける。

「あなたは…?」

錆びたパイプ椅子には女性が座っていた。肩付近まで伸びたウェーブのかかった髪の毛は茶色身がかかっていて、空間内に散らばるわずかな光を反射していた。そして目を引くのは、彼女の服装だった。暗めの色を基調としたレオタード様の服の胸元は丸く切り取られていて、彼女の形の良い乳房がつくる谷間がのぞいている。明らかに一般人ではない。しかし、彼女の声音から滲み出ていた優しさには敵意などまるで感じられない。それでは、一体彼女は何者だろうか。心の訝りが表情に出てしまったのか、目の前の彼女はあたふたとしながら両手を振った。

「私は怪しいものではありません。私はスーパーウーマンの味方です。名前はえーっと…えーっと…」

視線を明後日の方向に向けて数秒たった後、

「あ、アンサング!アンサングガールです!」

と名乗った。
Ansung heroという熟語が英語にある。意味は縁の下の力持ち。彼女、アンサングガールもこれと同様の意味をもつのだろうか。詳しく聞いてみたかったが、その思いを心の隅っこに置いておく。今知るべきことは他にたくさんある。

「あなたが私を助けてくれたの?」

最後の記憶を思い出す。あの女性…そう、スパークエンジェル―彼女は操られていた―と戦っていて…その彼女の横っ面に…槍のような物体が直撃したはず…。記憶が混濁していて、本当にそれが事実だったのか判然としない。それでも、今こうして、アンサングガールの言う安全な場所にいるということは、自分が殺されず助けられたからなのだ。

「いえ、私は直接助けてはいません。助けたのは…」

「わ、た、し」

アンサングガールの後方からガチャリと乾いた音が鳴った。暗がりに沈んでいてよく見えないが、扉が開かれたのだろう。カツカツと音を鳴らしながら近づいてきた人影の輪郭が露になる。姿をはっきり視認した途端、驚きのあまり上身体は弾かれるように起き上がっていた。痛みさえ忘れていた。アンサングガールが腰かけるパイプ椅子の背もたれに手を置いた彼女は、そこで立ち止まる。

「あ、あなたは…!」

「初めまして、スーパーウーマン」

彼女の名前は、マリン・ホワイト。私と同じ、スーパーヒロイン。



*****



「それにしても、戦ってる最中にお漏らしちゃうなんて恥ずかしくないのぉ?私だったら恥ずかしすぎてその場で舌を噛み切っちゃうわ」

スーパーウーマンは咄嗟に自分の股間に手をやった。パンツはほのかに濡れていて、その水分を知覚したことで思い出したのか、公衆便所の中身を薄めたような臭いが途端に鼻を突く。そう、自分が漏らした小便に身体ごと浸ったのだ。コスチュームのあちこちに薄黄色の染みが付着していた。大切にしているコスチュームを自分の手で汚してしまったという事実が、スーパーウーマンに深い絶望感を与えた。
またしても、私は…。

「ちょっ!マリンさん、それは言いすぎです!」

「別にいいじゃん!スーパーウーマンは散々活躍しているんだから少しくらい馬鹿にしたって!」

「それは僻みと言うんですよ!今は協力するべき時です!」

「私一人で何とかして見せるって。それの方がたくさん注目されるし。陽香ちゃんだけがスーパーウーマンと協力すればいいじゃん」

「それじゃダメなんです!あとさらっと私の本名を言わないでください!せっかく慌てて考えたのに!」

「あの!」

二人の会話がぴたりと止まる。

「助けてくれてありがとうございます。マリン・ホワイト、よう…アンサングガール。私が不甲斐ないばかりに、お恥ずかしいところを見せてしまいました…」

俯きながら訥々と話すスーパーウーマンの姿に陽香は驚きを隠せなかった。新聞やテレビ、そして自分の目で直接眺めたあのスーパーウーマンを覆っていた溢れんばかりの自信が、今のスーパーウーマンからは全く感じられないのだ。陽香の身体は無意識の内にパイプ椅子から立ち上がったかと思うと、スーパーウーマンの前にしゃがみ込み彼女の手をとった。

「そんなに落ち込まないでください、スーパーウーマン。私が言えることではないですが、負けることは恥ずかしいことではないんです。後ろにいるマリンさんも、昔負けたことがあるそうです」

「いや、あれは戦略的撤退というやつで負けたというわけでは…」

「今負けても、最後に勝てばいいんです。最後に勝つために、私とマリンさんはあなたに会いに来たのです」

「どういうこと…?」

スーパーウーマンは顔をあげた。陽香の強い瞳が、そこにあった。

「我々三人で、同盟を組むんです。強化人間が属する“組織”を倒すために」

いつか感じた予感をスーパーウーマンは思い出した。深夜の公園でマリン・ホワイトに助けられた時に感じた、スーパーウーマンとマリン・ホワイトが共闘するという予感。

「我々は方法は違えど、この都市の平和を守るという目的は共通しています。強化人間は非常に手強い敵です。現に、スパークエンジェルも、強化人間にやられてしまいました」

スーパーウーマンは目を見開いた。

「やっぱり、スパークエンジェルは強化人間にやられてしまったから操られていたの!?スパークエンジェルは大丈夫なの!?」

「ライバルの心配をして優しいねぇ、スーパーウーマンは」

スーパーウーマンの問いをマリン・ホワイトが引きとる。

「あいつは政府の施設で療養中よ。まぁ、自分が弱かったのだから自業自得なのかもしれないけど」

「マリンさん!それは言い過ぎですよ!」

振り向きざまに陽香はマリンを睨みつける。

「陽香ちゃんの機嫌を損ねたのなら謝るよ、ごめん。でも、私達スーパーヒロインは、常に一人で戦ってきたの。誰からも頼られるのに、誰にも属さない、孤高の存在。そういう生き方が染みついちゃっているから、スパークエンジェルはやられてしまった。でも、あいつは誰の事も責めない、いや、自分のことだけを責めると思う。自分が弱かったからこうなったのだと。そういう思考は一人きりで戦う者には付き物の思考回路なのよ。私も多分そうだし、スーパーウーマン、あんたもそうじゃない?」

スーパーウーマンは静かにうなずいた。マリン・ホワイトの言っていることは的を射ていた。そのような思考体系は当たり前、最早体に染みついている。むしろ、それ以外、自己責任的な思考以外の考え方が存在するのかどうかスーパーウーマンにはわからなかった。

「マリンさんもスーパーウーマンも、そしてスパークエンジェルも、スーパーヒロインという単語にこだわりすぎなんです!」

勢いよく立ち上がって陽香は二人のスーパーヒロインを見やる。

「お二方がどういう環境で育ってきたのか私にはわからないですが、私のような一般人は一人きりで戦うことなんてできないし、考えたこともないです。学校のテストを受ける際だって先輩から過去問を譲ってもらって皆で対策を練ります。急に熱を出してバイトに出られなくなったら友人にヘルプをしてもらいます。私達のような一般人は助け合いながらじゃないと生きられないんですよ!」

勢い込んで話し過ぎたのか、陽香はふーっと一息ついて再び話し始める。

「私達の目的は一緒なんですから、今はスーパーヒロインという偏った考え方をやめて、協力し合う時なんです。自分一人で責任を負うのではなくて皆で分散するんです。その方が気持ちが楽になります。私達が敵とする“組織”は、一人じゃ勝てません。皆で協力しなければ倒せない敵なんです」

「いや、私一人でも勝て…」

「マリンさんは黙っていてください!」

「はい」

しゅんとしてしまったマリン・ホワイトを無視して陽香はスーパーウーマンへ向き直る。

「スパークエンジェルは一人で組織に立ち向かい、やられてしまいました。そして言いにくいのですが、あなたも、マリンさんの助けが入らなければやられていたでしょう」

陽香の言葉は絹糸のようにか細く、柔らかかった。それは彼女が、スパークエンジェルとスーパーウーマン、二人のことを本当に心配しているからこそなのだろう。そんな彼女の優しさに、スーパーウーマンは応えたいと思った。マリン・ホワイトほどスーパーヒロインという言葉には固執していない。しかし、自分一人が戦わなければならないという意識は常にあった。
自分が戦わなければ、誰が戦わなければならないのか。その問いに対する答えを、陽香が提示してくれているのだ。

「私は…弱い…」

予想外の言葉を聞いたようにえっと声を上げる陽香、その後ろで目を丸くするマリンに構わずスーパーウーマンは言葉を継ぐ。

「私は弱いわ。多分、マリン・ホワイトや、スパークエンジェルよりも…。負けたのはこれが初めてじゃない。だから、私一人で組織を倒せるかどうか、わからなかった。でも、アンサングガール。あなたはとても正直な人だとわかった。私は組織を倒したい、必ず…」

無意識の内に拳を握っていた。

「だから、同盟の件、お願いします」

姿勢を正しながら両手を腿において、スーパーウーマンは深々と頭を下げた。

「あ、ありがとうございます!嬉しい!嬉しいです!」

しゃがみこんだ陽香はスーパーウーマンの手を強く握った。その手はとても冷たかった。きっと、この寒い空間で自分が目覚めるまでずっと寄り添ってくれたからだろうとスーパーウーマンは思った。ますます彼女の優しさが温かく感じられた。

「え、えーっと、別にあんたは弱くはないわ、スーパーウーマン」

陽香とスーパーウーマンが手を取り合っている温かなムードをなるべく壊さぬよう、且つなんだか除け者になってしまっている自分も話に加わるためにマリン・ホワイトは二人に近づいた。

「私が駆け付けた時点で、スパークエンジェルの意識は既になかった。そう、無意識の状態で戦わされていたのよ。スパークエンジェルを気絶させた時点で本当は勝ってたのよ。負けたのはたまたま運が悪かっただけというか…」

「…なんだか、マリンさんはひねくれ者ですね」

陽香の言葉にマリン・ホワイトはバツが悪そうに顔をしかめる。二人の掛け合いをみて、スーパーウーマンの頬は緩んでいた。



*****



その部屋は人が立ち退いてから随分とたつようで、床は誇りまみれだった。壁紙はところどころ剥がれ、壁に掛けられたボロボロのカレンダーは数年前の日付を示していた。電気も通っていないようで、窓から差し込む月明かりが唯一の光源だった。

「さっき辺りを見回って来たけど、怪しい奴はいなかった。ここなら誰にも見つからないはず」

「中央政府の再開発地域ですから、一般人は立ち入り禁止です。工事関係の人も夜には歩いていないでしょう」

だからこんなにも静かなのかとスーパーウーマンは得心した。中央政府の開発地域は、佐渡島の事務所の近くに位置していた。そこから彼女は運ばれてきたのだ。

「ま、スーパーヒロイン三人が顔を寄せ合っているところをマスコミなんかに見られたら大スクープだからね。まぁ、万が一人が近づいてきてもこの静けさなら足音を聞きとるくらい楽だけど」

パイプ椅子にもたれかかったマリン・ホワイトが誇らし気に言う。

「マリンさんは新聞に載りたいって言ってませんでしたっけ?」

「それには語弊がある、陽香ちゃん」

間髪を入れずにマリン・ホワイトは陽香に人差し指を突き出す。陽香は不思議そうな顔をする。

「確かに私は新聞に載りたい。注目されたいけど、私は一人きりで注目されたいの。もしこの三人の写真が新聞に載るとしたら、見出しはこうよ。“スーパーウーマン、秘密の会合か!?”」

マリン・ホワイトが恨めしそうにスーパーウーマンを眺める。その視線の意味を彼女は図りかねる。

「マリンさんはスーパーウーマンに嫉妬しているんです。気にしないでください」

隣りに座った陽香がスーパーウーマンに耳打ちをした。なるほど、だから私に対して言葉がとげとげしいのかとスーパーウーマンは理解する。ただ、マリン・ホワイトが何故そこまで注目されたがるのか彼女にはわからなかった。確かに、スーパーヒロインの名前を挙げるのならば真っ先に出てくるのがスーパーウーマンであり、スーパーウーマンの知名度はマリン・ホワイトのそれとは大きくかけ離れている。しかし、知名度が高ければ高いほど、それと比例して悪評も増えるのだ。現に、佐渡島やその取り巻きはスーパーウーマン不要論を唱えている。また、新聞やテレビの性質上、人目を引く情報は悲劇であることが多い。万が一敵に敗北した瞬間を撮られたら、それこそ多くの耳目に晒されてしまい、世間は手の平を返したようにスーパーウーマンを酷評するだろう。さらに、スーパーウーマンへの関心は、その私生活、つまり正体にまで及んでいる状況だ。マスコミの報道は、個人の評価を上げることも下げることもでき、そして私生活すら破壊する力を持つ。スーパーウーマンにとってマスコミとは、社会にとっては必要な存在だと思うが、自分にはあまり関わらないで欲しい、煙たい存在であるのだ。

「聞こえてるよー陽香ちゃん。別に嫉妬なんかしてないわよ」

ふてくされたようにそっぽを向くマリン・ホワイト。まぁまぁと言いながらマリン・ホワイトをたしなめる陽香。その親し気な様子を見ながら、この二人はいつからの付き合いなのだろうかとスーパーウーマンは思った。スーパーウーマンとして個人的な付き合うがあるのは、警察の御山誠三しかいない。その誠三に対しても、スーパーウーマンの正体が広宮亜希子であることは秘密にしているのだ。しかし、目の前の二人は、スーパーヒロインとしても、そして変身前の状態でも知り合いであるように見えた。現にマリン・ホワイトはアンサングガールの名前が陽香であることを知っているのだ。そんな二人の深い関係に同盟者として自分が割って入るのは、少々気が引ける。

「あの…少しよろしいでしょうか」

おずおずと上げた右手にマリン・ホワイトと陽香の視線が向けられる。

「私達で同盟関係を結ぶのなら、互いに素性を明かした方がよいでしょうか」

広宮亜希子としてマリン・ホワイトに助けられた時、自分がスーパーウーマンであることを看破されてしまうことを極度に恐れていた。それは、人間としての自尊心のため。広宮亜希子個人が犯されたのではなく、スーパーウーマンである広宮亜希子が犯されたという事実を知られたくなかったからだった。しかし、そのようなちっちゃな自尊心は、いまやスーパーウーマンには残っていなかった。いや、残っていないというよりは、別の自尊心に生まれ変わったという方が妥当だろう。敗北した記憶はいまだに消えず、夜な夜な敵を思い出してはうなされる。きっと、先の敗北も、たとえ頭の片隅に追いやっても消えることはないのだろう。それでも、スーパーウーマンはこうして生きており、そして戦う意志は消えていなかった。そう、この不屈の精神こそが私の武器であるとスーパーウーマンは思い至ったのだ。
だから、同じ目的を共有する二人には正体を明かしてもいいと思った。その方が今後連絡がとりやすいだろうし、そして同盟関係における心の障壁をなくすことにもつながるだろう。正体を明かそうと決意するのにこんなにも勇気がいるという事実に内心驚きながら、スーパーウーマンは額に滲み出た汗をぬぐった。
スーパーウーマンの緊張した面持ちを見て察したのか、途端に陽香の顔がひきしまる。スーパーウーマンへ向き直り彼女は口を開いた。

「ありがとうございます、スーパーウーマン。実は、私もその点をどうすればいいのか迷っていました。あなたの個人情報は一切が謎に包まれている。それは、あなた自身が私的な情報を漏らさまいと神経を使い続けた結果のはずです。同盟関係を効率よく運営するためには相互の連絡が欠かせないため、変身前の連絡先だけはどうしても知る必要がありました。秘匿し続けたい情報を無理矢理聞き出すのはとても心苦しいことだと思っていましたので、あなた自身がその話題を持ち出してくれたことに少々ホッとしています」

本当に心苦しいと思っていたらしく、陽香は胸に手を当てて一息ついた。多分、この同盟の発案者は彼女なのだろうとスーパーウーマンは直観的に思った。それならば、少しでも彼女の苦労を和らげたい。

「変な気苦労をかけてごめんなさい、アンサングガール。大丈夫、あなた達なら信用できる。私の名前は…」

「ちょっと待った!」

突然の制止に弾かれた様に二人はマリン・ホワイトへ視線を向ける。

「私はスーパーウーマンの素性は知りたくない。そして私も教えない」

陽香は一瞬目を吊り上げたかと思うと、すぐさま目を細めて疑うような表情になった。いや、疑うというよりも、呆れているという表現の方が正しいような表情をしていた。

「なんでなんですか~、マリンさん。別にいいじゃないですか。私とマリンさんはお互いに素性を知っているのに、どうしてスーパーウーマンの素性は知りたくないんですか?」

「協力すると言っても、スーパーヒロインがライバル同士という関係には変わりない。ライバルにはある程度神秘性のようなものが必要なの。もしスーパーウーマンの素性を知ってしまったら、神秘性がなくなっちゃうじゃない」

腕を組みながらマリン・ホワイトは鼻を鳴らした。意味が分からないですと呟いた陽香の声を無視してマリン・ホワイトは言葉を継ぐ。

「それに、情報漏洩の危険が増すという考え方もできる。例えばの話、万が一、本当に万が一私がスーパーウーマンの素性を知った状態で相手に捕まって、絶対にありえないだろうけど私がスーパーウーマンの素性を敵に話してしまったらどうなると思う?」

「…それは確かに危険です。変身前のスーパーウーマン、さらに彼女の関係者にも危害が及ぶ可能性が出てきますから。ですが、現に私とマリンさんは互いに素性を知っているじゃないですか。スーパーウーマンとマリンさんが互いの素性を知り合ったって同じことだと思うのですが」

マリン・ホワイトが右手を突き出した。そこには二本の指が立てられている。

「二つの反論を私は持っている」

マリン・ホワイトは人差し指を折り曲げた。

「一つ。私達とスーパーウーマンでは、注目度が異なる」

「注目度?都民からの知名度とは違うのですか?」

首をかしげる陽香に対してマリン・ホワイトは頭を横に振る。

「注目度というのは、“組織”から狙われる可能性ということ。確かに私と陽香ちゃんも組織の連中とは一度以上は遭遇しているけど、スーパーウーマンはそれ以上連中と遭遇しているはずよ。そうでしょ?」

スーパーウーマンは頷き、視線でマリン・ホワイトに話を促す。

「そして今日の佐渡島の事務所の件…あれは明らかに、スーパーウーマンをおびき寄せるための罠。スーパーウーマンの抹殺を目的としたものよ」

「そ、それは話が飛躍しすぎではないでしょうか。確かにスパークエンジェルは誰かに操られ、そしてもう一人、バリアを操る強化人間がいましたが、二人からは組織に属しているという言質をとっていません。もう少し慎重に考えた方が…」

「操られたスパークエンジェルとバリア人間は協力関係、そして、スパークエンジェルは組織に捕まっていた。だからバリア人間も組織の人間よ」

「スパークエンジェルがどうして組織に捕まっていたとわかるのですか」

「だって、組織のアジトに突入するって、あいつが言っていたから」

一瞬の沈黙の後、陽香が勢いよく立ち上がった。

「だったらどうして止めなかったんですか!?」

陽香の目は見開かれていた。その瞳はマリン・ホワイトを非難するように睨みつけていた。そんな彼女をマリン・ホワイトは臆せず見つめていた。空気が一気に張り詰める。

「そんなに怒らないでほしい、陽香ちゃん。私は止めたよ。確かにね。でも断られた。私一人で十分だって。私は彼女の意見を尊重した。だって、私達はスーパーヒロインだから。一人で戦うことに慣れているし、それが当たり前だと思っていたから」

煙草を吹かした時のようにマリン・ホワイトは息を吐いた。怒りを向けられているのに、その姿はとても落ち着いていた。対する陽香は視線が泳いでいて、振り向けた怒りの矛先をどこに向けたらいいのかわからないようだった。

「落ち着いてください、アンサングガール」

スーパーウーマンは陽香の手をとった。わずかな震えが伝わってくる。

「ありがとうございます、スーパーウーマン」

陽香は静かにソファーに腰をおろした。震えはもう止まっていた。

「話を続けてください、マリン・ホワイト」

水を向けられたマリン・ホワイトが再び口を開く。

「話がそれたね。えーっと、つまり、組織に操られたスパークエンシェルは、組織と面識のある私達三人の内、まず始めにスーパーウーマンを始末しようとした。その理由は断言できないけど…そうね、一般人の知名度が高いスーパーウーマンが死ねば、都民の士気を大いに削ぎ、同時に組織の士気を大いに盛り上げることができる、と言ったところかしら」

「僭越ながら、確かに私、スーパーウーマンとマリン・ホワイトでは組織からの注目度が異なるのかもしれません。しかし、その注目度と私の素性開示の是非には何か関係があるのですか」

「自分に及ぶかもしれない危険をまったく理解できないようね、あんたは」

飽きれた様に話すマリン・ホワイトに対して、流石にスーパーウーマンはカチンときた。

「素性を明かす相手があなた方二人なら安心できます。信頼できるからです」

「私達だからこそ素性を明かすのは危険だとは思わない?」

「…なぞなぞのつもり?何故素性を明かしては危険なのか、簡潔に言ってください」

「敵は強化人間。異能の持ち主。どんな能力を持つ者がいてもおかしくない。…そう、例えば、相手の思考を読み取る能力とかね」

はっとした。その驚いた仕草に付け込むようにマリン・ホワイトは話し続ける。

「組織による抹殺の優先順位第一位はスーパーウーマン。今回の件からもこれは確実。もし、思考を読み取る強化人間が現れたら、真っ先にスーパーウーマンの思考を読み取って素性を特定するはず。それは仕様がないとしても、もし私と陽香ちゃんがスーパーウーマンの素性を知っていたらどうなる?あんたほどでもないけど、私達も組織から注目されているはず。スーパーウーマンに関する素性を読み取られたら、真っ先に狙われるよ」

「で、でも、それはあなたもアンサングガールも同じはず!」

「私は普段も強いから大丈夫。むしろ来いって感じ。陽香ちゃんも組織から認識されているとは言え、実際に会ったのは一回だけ。優先順位は最も低いか、そもそも忘れられているかもしれない。狙われる可能性はほとんどない。でも、スーパーウーマン、あんたの場合は違う」

マリン・ホワイトはスーパーウーマンを指さす。

「スーパーウーマンじゃない時は、弱いんでしょ?」

空気中に漂う粒子が突然停止したような感覚にスーパーウーマンは襲われた。意図せぬ部分を殴られたように、一瞬、前後不覚に陥る。しかしその感覚は幻のごとく消え去り、目の前にはまっすぐな瞳をしたマリン・ホワイト、隣りには双方に視線を向ける陽香が座っている。

「あんたは地球人。それなのに飛んだり重い物を持ち上げたりできるのは、そのコスチュームのおかげじゃない?」

自分にとっては当たり前のことなのに、他人から指摘されると、どうしてこうも動揺してしまうのか。

「緊急時の対応のために普段もそのコスチュームを私服の中に着込んでいると思うけど、さすがに毎日着っぱなしってことはないでしょ?洗濯とかするだろうし。素性を明かすっていうのは、弱い時に狙われるリスクを増やすことなのよ」

弱い時の自分がいかに無力なのかをスーパーウーマンは実体験を通して理解している。一方的に身体も心も蹂躙されていくあの恐怖…二度と経験したくなかった。しかし、この感情は個人の我が儘なのではないか。もしこの感情を優先させてしまったら、同盟は…。

「それでは同盟関係が成立しません!」

スーパーウーマンの心情を代弁するように陽香が声をあげた。

「同盟関係の目的は、これ以上組織と戦う者の犠牲を増やさないこと。そのためには今ここに集まる三人の連携が必要ですし、連携をとるためのこまめな連絡、情報交換をしなければなりません。スーパーウーマンが誰だか分からなければ通常時に連絡の取りようがないじゃないですか!」

睨みつけるように話す陽香の言葉には、彼女の強い語気が表すように同盟の締結に対する並々ならぬ決意が感じられた。そんな彼女の感情を知ってか知らずか、マリン・ホワイトはあっけらかんと答える。

「別に素性を教えなくたって、連絡する手段はいくらでもあるさ。一週間の内に数回の定期連絡会を設けるとか、GPS機能のついていない連絡機器を各自保有するとかね。これならスーパーウーマンの素性を隠しながら連絡とれるでしょ」

「でも…」

陽香は口ごもってしまう。彼女が何を言いたいのかスーパーウーマンにはわかるような気がした。一人で戦うことを好む一匹狼のマリン・ホワイトに同盟の話を持ち掛けた彼女のことである。きっと彼女は、スーパーヒロインの素性を全員で共有することで相互の心的障壁を解消しようとしたのだろう。現に彼女は、マリン・ホワイトとは気兼ねなく話せる関係にあり、その関係を築いたからこそ、マリン・ホワイトを説得してスーパーヒロイン同士の同盟という組織壊滅に向けての大きな一歩を踏み出そうとしている。スーパーウーマンの素性を知ることは、同時に組織壊滅に向けての前進であると彼女は信じているのだ。
スーパーウーマンにとって陽香の心遣いはとても嬉しいものだった。一人で戦ってきた彼女にとって強い味方がいるのはとても心強いことだった。マリン・ホワイトの言う、スーパーヒロインは孤高の存在であれ、という考え方は理解できる。しかし、彼女は一般人を巻き込みたくないから一人で戦っていたのであって、自分と同等の力を持つ者がいるのなら一緒に戦うことには何の頓着もなかった。組織の壊滅が現在の彼女の至上課題であり、その結果に至るまでの過程はどんなものでも構わなかった。
しかし、マリン・ホワイトの言葉は彼女の心に重い蓋をしたように思えた。当初二人に素性を知らせることに何の抵抗もなかったが、マリン・ホワイトの話を聞いた後では、やはり気が重かった。戦って負けるのは悔しい、しかし、戦えずに負けるのは悔しいだけではない、恐ろしいのだ。せっかく手に入れたこの力を無駄にするのが怖かった。
それでは結局、どうする?結論を出すためには、もう少し話を聞く必要があった。

「マリン・ホワイト、あなたの意見はよくわかったけど、反論は二つあると言いましたよね。もう一つはなんですか?」

「あっ、そうだ、もう一つ言い忘れてた」

ポンと両手を叩いて一言、

「フェアじゃない」

スーパーウーマンは首をかしげ、陽香は眉間にしわを寄せた。訝る二人を無視してマリン・ホワイトは続ける。

「今現在、私達スーパーヒロインは競争に晒されてるの。私の星のお偉いさんとか、陽香ちゃんの上司のせいでね。私はそんな競争にはさらさら興味ないけど、やらされている以上フェアにしたい。スーパーウーマンの素性を私が知ったらフェアじゃないでしょ?」

スーパーウーマンには話の内容がまるで理解できなかった。競争とは何のことのなのか。私の星とはどういう意味なのか。
「競争とフェアに何の関係があるんですか」

事情を知っている様子の陽香がいら立ちをあらわにして聞く。

「だって、私はずっと強いけど、スーパーウーマンは弱い時もあるでしょ?素性を知っちゃったら、私は競争に勝つためにスーパーウーマンの弱い時にいろいろと付け込むかもしれない」

「付け込まなければいいだけじゃないですか」

「弱点を知ってたら付け込みたくなっちゃう」

陽香は言葉にもならない声でうめくとがくっとうなだれてしまった。何を言っても無駄だということを悟ったのだろう。

「ま、そういうことでスーパーウーマンの素性は聞かないということにして、同盟成立!それじゃぁ、早速本題の情報交換からしましょうか」

マリン・ホワイトはその場を仕切りなおすように一回手を叩いた。まんざらでもないという表情浮かべるマリン・ホワイトとは対照的に、疲れた表情を浮かべる陽香。そんな彼女にちらりと視線を向けて、スーパーウーマンは彼女にだけは近いうちに素性を明かそうと心に決めた。

コームインのお仕事 ⑪

堅苦しい言葉が嫌いだ。学生時代に持ち歩いていた法律書は読むたびに頭が疲れた。ただ、そのような言葉遣いになるのは、世にしかれる法に普遍性や公平性を与えて確固たるものにするからだ。読み手のことをなおざりにするのは大義名分があるからであって、決して堅苦しい言葉を使いたいがためだけに言葉は編まれていない。ただし、結局のところ、言葉は伝わらなければ意味がない。だから、そのような言葉をわかりやすく人々に伝える弁護士や検事などの法律家が存在する。
僕は法律家ではないし、そもそも世の中にいる人すべてが法律家なわけではない。それでも、務める企業か何かで報告書のようなものを眺めるときがあるだろう。僕はいまだにこのような堅苦しい文章を読むことに慣れていない。学生時代の時と同じ、疲れてしまう。だったら、文章なんかでやりとりせず、報告者と直接やりとりすればいいと考えてしまう。ただ、公的な機関に務めている以上、情報は文章として、データとして残しておかなければならない。
彼女に報告書の作成を命じるのは少し心が痛んだ。彼女はひどく憔悴しきっていたからだ。しかし、上からの命令が下っていたため、彼女からはどうしてもことの詳細を聞く必要があった。そこで僕は彼女に提案した。

「報告書は書かなくていい、日記のような作文のような、起こった出来事をありのままに、簡単に書いてくれればいい」

彼女は疲れのたまった顔に少し笑みをうかべて会釈をし、部屋を出て行った。
頭の中の情報を堅苦しい文章として出力するのは負担になる。それなら、ありのままを出力してくれた方が情報が新鮮になるように思えた。それに、彼女の負担も少なくなる。

数日前の彼女の様子を思い浮かべながら、僕は、机の上にある報告書を俯瞰する。大変な思いをした彼女の気持ちがそのままつづられている。手渡してくれた彼女の目に力がこもっていたことだけが僕にとっては救いだった。僕はひどい男なのだろう。信念を曲げないが故に彼女に負荷を与えてしまっている。ただ、彼女は僕のことを理解してくれた。それは本当に嬉しかったのだ。
書かれた言葉を堅苦しくして上にあげるのは僕の役目だ。
平和を守るため、そして彼女を守るため、僕は報告書を読む。


どうも堅苦しい文章は苦手なので、市瀬さんの心遣いには感謝いたします。報告書ということなので、私がここ数日間で調査したこと、経験したことを簡潔に記します。途中、私の推測なども入りますが、確証を得ているものではないので、その点ご容赦ください。

市瀬さんに勧められて佐田良治博士のお墓参りに行きました。そこには先客、制服を着た、髪はおかっぱ気味の、中学生くらいの小柄な女の子がいました。彼女が博士のお墓に花を添えているのを見て、私はこんにちはと声をかけましたが、彼女は何も言わず立ち去ってしまいました。
ふと、これは何の根拠もない直観なのですが、彼女は佐多博士の娘だと思いました。私は佐多博士のことを何も知らなかったので、どんな解釈もできます。
市瀬さんの指示にはいつも意味があります。今回のお墓参りにも意味があるのだと考え、それを私は佐多博士の死因究明だと解釈しました。だから私は、佐多博士の娘だと推測した彼女のあとをつけることにしました。
温泉街から電車に乗って中央都で降り、そこから支線に乗って郊外で降りたその先に彼女は向かいました。そこは孤児院でした。彼女には両親がいないのでしょうか。
孤児院についていろいろと調べました。この孤児院は製薬会社のZALKが親元となって経営しているようです。企業の社会貢献活動ということでしょうか。そして、彼女の名前は佐田紗喜子というそうです。私は佐多博士と佐多博士の親子関係を証明する資料を探すのに奔走しましたが、徒労に終わりました。佐多博士の経歴や研究成果は、ある年を境に一切公表されていないのです。今思えば、博士は中央政府の極秘プロジェクトに参加していたためその存在を秘匿する必要があったのだと思います。ただ、そんな著名な方が、亡くなったことも公表されないのは、どうも心が痛いです。
佐多沙喜子は両親を亡くしていると施設の方からお聞きしました。そして、両親は普通のサラリーマンだったそうです。私の直観はどうやらはずれたようでした。ただ、もう少し何かあるんじゃないかと思って私は佐多沙喜子を監視し続けました。そして、その成果が出ました。ある日、佐多沙喜子は学校の帰り道、同じく中学生、いや、高校生の男と接触しました。彼の名前は菱河。スポーツ刈りの、体格の良い運動のできそうな子です。佐多沙喜子は孤児院へは帰らず、菱河と一緒に近くの地下鉄に乗りました。私も後を追い、数分の乗車後、雑居ビルが並ぶとある地区(場所は明記しません、理由は後程説明します)に着きました。二人は、ある雑居ビルの入り口に入っていきました。扉の前で手をかざしています。生体認証でしょうか?二人が扉の中へ入る瞬間に、私も一緒に中に入りました。スーツの透明化機能を使ったのです。二人には私の存在は悟られていないようでした。
地下へ続く螺旋階段を、二人と私は降りていきます。二人は軽妙な掛け合いをしながら慣れた足取りで降りていきます。この様子から、二人は普段から交流を続け、この建物へも何回か出入りしているのだと予測できます。
途中、佐多沙喜子が驚くべき発言をしました。

「スーパーウーマン・・・。あいつは・・・私の両親を・・・殺した」

耳を疑いました。彼女はスーパーウーマンへ激しい憎悪を抱いているようでした。さらに驚くべきことに、二人はスーパーウーマンを倒したと話しているのです。あの無敵のスーパーウーマンを?いつ?どこで?考えられるのは、都心での大火災の時。スーパーウーマンは大女を倒したあと、ビルの中へ入りました。その中での出来事?そして、事実、彼らはスーパーウーマンを倒したようでした。菱河は、スーパーウーマンの愛液、といものを持っていました。試験管に入った液体でした。これが本物なら…とても信じたくありませんでした。
ここで、私は一つ失態を犯しました。菱河のもつ試験菅を覗こうとしたとき、佐多沙喜子に私の存在を気づかれそうになったのです。佐多沙喜子は幻覚、菱河は触手を操る強化人間のようです。
このまま奥に向かえば何かいる。しかし、私にはそれができませんでした。とても怖かったからです。今の私にはどうすることもできないと感じてしまったからです。

乱雑な文章になってしまい申し訳ありません。以上が、報告になります。佐多沙喜子と菱河は間違いなく、我々の敵である組織の構成員です。そして、信じたくはありませんが、スーパーウーマンの愛液を彼らが手に入れたとなると、さらなる強化人間がうまれる危険性があります。
残念ながら、博士の死因は特定できませんでした。一方、私は、彼らの本拠地を特定しました。そして、私はスーパーヒロインのマリンさんと面識があります。そこで、まずマリンさんにこのことを話します。そして、なんとかしてスーパーウーマンとコンタクトをとるつもりです。我々とスーパーヒロイン達で意見を共有し合えば、この一連の事件はきっと終わります。

私は二人のスーパーヒロインと接触するため、出張扱いにしてください。

入見陽香



「上司より、スーパーヒロイン優先かぁ」

読み終えた後、僕は思わず苦笑してしまった。どのような組織にも関わらず、上司よりも第三者を優先する行為は許されない。しかしそれでもいいと思った。所詮我々が持ちうる戦力では強化人間たちには対抗できない。今はスーパーヒロインの力を借りて平和を守るしかない。
そして、スーパーヒロインとは組織に属さない。自発的な存在だ。入見陽香、彼女も今、スーパーヒロインに近づいているのだろう。
僕にとって、それはとても嬉しいことなのだ。

そして、この報告書においてもっと重大な点。

死んだはずの佐多沙喜子が生きている。
そして、今、僕は博士に娘がいたことを思い出した。

何故博士に娘がいることを忘れていたのだろうか。佐多夫妻、そして沙喜子は、確かに殺された。亡骸は公営墓地に埋葬された。
…そう認識させられていたのだろうか?

佐多博士のことを何も話さなかったのは、用心していたからだ。
我々、スーパーヒロイン、麻薬組織以外の、第四の勢力に。
この第四者が、暗躍しているのだろうか。

地球を狙う悪人は、多すぎる。


年末

2017年が終わろうとしています
今年はどのような一年だったでしょうか

今年はいろいろとごたごたして、仕舞いには体調を崩してしまいました。
ずっともがいているような感じです。
恐らく来年もこのような感じになりますので、更新は今年と同じ頻度になる可能性が高いです。
大変申し訳ないです。
今年からTwitterを始めましたので、生存報告はそちらでされると思います。

この取るに足らない稚拙な駄文を読んでくださりありがとうございます。
コメント、拍手をしてくださる方々、本当にありがとうございます。
大変励みになります。
今後もこの螺旋愛をよろしくお願いします。

ポーズ

スーパーウーマン コントラ

メディア嫌いのスーパーウーマンですが、子どたちが声援を送ってくれたりすると応えてくれます。
プロフィール

アグリファー

Author:アグリファー
正義の味方(特にアメコミ、セーラー戦士系)の勝利、敗北、陵辱、処刑etc…が好きです。
相互リンク大歓迎です。
また感想も募集しております。
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にいただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

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